金曜日, 6月 18, 2021
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初めて現代アートを購入するなら版画がオススメ!-高精彩プリント作品-

この度TRiCERAでは各国より選りすぐった13名のアーティストによる限定エディション・高精彩プリント作品をDNP社からの技術協力を得て販売致します。プリントだからこそ味わえる、アーティストが描き出すイメージの力をダイレクトにお楽しみ下さい。
なお今回の企画に伴い、購入後のインタビュー(5~15分:メールもしくはお電話)にお応え頂いた方すべてに オリジナル額(Aの場合:2万円相当)を無料プレゼント いたします。額装をした上で配送させて頂きます。

*11月30日までの期間限定キャンペーン
*ご好評のため12月31日まで期間延長!!
 ご希望の方は、購入後にお送りするメールにご返信ください。 



今回の版画作品に関して

今回の企画には使用する素材や技法、テーマが異なる総勢13名のアーティストが参加し、それぞれ下記のような3つの種類で版画作品を用意しました。

A. 本格的な現代アートを楽しむ

  • A2(42 × 59.4cm)の大型サイズに加え、エディションナンバーとアーティストによる直筆サインがつきます。また、最新のブロックチェーンを使用した証明書によって永久に真贋が保証されます。
  • サイズ、直筆サイン、エディションナンバーがあることで価格も10万円(税抜)となりますが、しっかりとアートを楽しみたい方、コレクションされたい方におすすめです。

B. 現代アートを幅広く味わう

  • A3サイズ(29.7 x 42.0cm:横長の場合)に加え、B3サイズ(36.4 × 51.5cm:横長の場合)を用意し、エディションナンバーとアーティストのサインデータが印字されています。
  • 価格はA3サイズは3万円(税抜)、B3サイズは5万円(税抜)とご用意しております。ご自宅の壁のサイズに合わせてお好きなサイズをお選び頂けます。

C. 入門編としてアートに親しむ

  • サイズはA3(297 ☓ 420cm:横長の場合)、価格は1万5千円(税抜)という、安心してアートを初めたい方におすすめです。もちろんエディションつきの立派なアート作品です。

A. 本格的な現代アートを楽しむ

上床加奈、土田圭介、西川美穂の3名をご紹介します。どのアーティストも独自の切り口から絵画を考える、注目のアーティストです。

上床加奈

1995年鹿児島出身の上床加奈は、これまで妖怪をモチーフにしながら日本の美意識を探り続けて来ました。明治期の浮世絵や江戸絵画の色使い、画面構成のなかに日本美術の完成系の一つをみる彼女は、日本にもともとある美的な要素を現代的な感覚とすり合わせながら絵画を制作しています。

江戸時代には絵師(画家)にとってメジャーなモチーフだった妖怪ですが、明治維新に伴う西洋化と共に日本の美術界から姿を消していきます。上床さんは日本の美術の歴史を振り返り、もともと日本にも優れたものがあることを伝える作品を制作しています。

上床加奈《阿吽》原画価格(参考):90万円

版画10万円(税抜)

土田圭介

漫画やアニメのように、キャラクターや物語の描写を通して何かを伝える文化が日本にはあります。土田圭介は一貫して「心」をテーマにしながらも直接的には描かず、SF的な世界観を通して語りかけるようにしています。

すべて鉛筆だけで描かれている点も特徴の一つ。縦線だけを使用する彼は、一点の制作に時間がかかります。分かりやすく見える作品ですが、作者である彼の思考や手の動きのといったフィジカルさの痕跡が感じられる深い作品なのです。

土田圭介《ボクらの翼》原画価格(参考):250万円

版画10万円(税抜)

西川美穂

彼女は「見えるものと見えないもの」を追求してきたアーティストです。 描き始めるときは明確な完成形を決めず、描いている最中に変化し、本人が「終わった」と思う瞬間に完成します。だからこそ、彼女自身も完成した後で気づくことが多いようです。

曖昧な世界を描く西川さんの絵画は、ある意味で文学や芸術の王道。又吉直樹さんの『火花』の表紙になったことでも有名です。

西川美穂《RED BLACK》原画価格(参考):50万円

版画10万円(税抜)

B. 現代アートを幅広く味わう

内藤博信

数ある動物の中でも祈るという行為は人間しかしないそうです。内藤さんの作品はひとがふとした時に感じる神々しさ、不思議な感覚を絵画で再現しようとしています。
静寂を表現する深い青色が特徴的ですが、彼が使用する絵具は岩絵具。鉱物を砕いて粉末にすることで生まれる岩絵具は、油絵具とは異なる、マットな色彩が出せるのも特徴的。

内藤博信《Blue moon》原画価格(参考):20万円

版画3万円 / 5万円(税抜)

高橋晴美

普通、音は目で見ることは出来ません。耳でしか捉えることが出来ない音を、高橋さんは絵画で表現しようとします。音とは、言い換えれば、物体の振動によって生まれる現象です。彼女は画面にびっしりと描き込むことで音の容態を描きます。

高橋晴美《カメレオンパンダ》原画価格(参考):65万円

版画3万円 / 5万円(税抜)

土田圭介

漫画やアニメのように、キャラクターや物語の描写を通して何かを伝える文化が日本にはあります。土田圭介は一貫して「心」をテーマにしながらも直接的には描かず、SF的な世界観を通して語りかけるようにしています。

すべて鉛筆だけで描かれている点も特徴の一つ。縦線だけを使用する彼は、一点の制作に時間がかかります。分かりやすく見える作品ですが、作者である彼の思考や手の動きのといったフィジカルさの痕跡が感じられる深い作品なのです。

土田圭介《祈りを乗せて》原画価格(参考):32万円

版画3万円 / 5万円(税抜)

コスコス

絵画のメジャーなジャンルにひとの顔を描く「ポートレート」というのがあります。コスコスは、顔のスケッチなど細かい作業はするのですが、その後からリアルな描写ではなく、ひとの顔に現れるエネルギーの色彩にフォーカスします。ひとの顔には喜怒哀楽のカラフルな感情がありますが、彼はそれをダイレクトに表現する大胆さが魅力の一つです。

コスコス《Symmetry in Motion; The Awakening》原画価格(参考):41万8千円

版画3万円 / 5万円(税抜)

C. 入門編として現代アートに親しむ

土田圭介

漫画やアニメのように、キャラクターや物語の描写を通して何かを伝える文化が日本にはあります。土田圭介は一貫して「心」をテーマにしながらも直接的には描かず、SF的な世界観を通して語りかけるようにしています。

すべて鉛筆だけで描かれている点も特徴の一つ。縦線だけを使用する彼は、一点の制作に時間がかかります。分かりやすく見える作品ですが、作者である彼の思考や手の動きのといったフィジカルさの痕跡が感じられる深い作品なのです。

土田圭介《独りの兵士》原画価格(参考):20万円

版画1万5千円(税抜)

只野彩佳

只野さんは「ひとは美術をどのように見るか」に関心のある作家さんで、彼女の作品で面白いのは、見る人の心にある思い出や感情を呼び起こすような風景画を描くところかもしれません。ありふれた、誰もがどこかで見たことがありそうな景色を描くことで、見るひとを自分自身の記憶や過去と対峙させるかのような力があるのです。作品と鑑賞者の関係性に注目を置いている作品とも言えるでしょう。

只野彩佳《とける陽》原画価格(参考):12万8千円

版画1万5千円(税抜)

丁子 紅子

丁子さんの絵画の特徴の一つは、ひとの突発的な感情を描き出そうとするところ。ひとは癇癪を起こしたり、何かのきっかけで喜んだり悲しんだりしますが、どれもいずれ消えてしまいます。彼女は「消えてしまう感情のピーク」を絵画の中に留めようとします。その刹那を描くことは、どこか散ってしまう花を見るような儚い美しさがあるでしょう。

丁子 紅子《ものがたり。》原画価格(参考):22万4千円

版画1万5千円(税抜)

ジュラ・サボー

サボーの絵画は、彼の考え出した世界観のワンシーンを描いている非常に物語的な構造になっています。中世のヨーロッパには聖書を題材にした絵画が多いのですが、彼も一つの共通の物語を題材にしつつ、それでも語りすぎないことで見るひとが絵画の世界を旅するような自由さがあります。

ジュラ・サボー《SPIRAL》原画価格(参考):15万円

版画1万5千円(税抜)

ミハイル・グリン

ベラルーシ出身のグリンは、画家でありながら彫刻家の顔も持っていて、彫刻のようなフィジカルな肉体描写が特徴的です。3Dで世界を捉えている彫刻、2Dで世界を捉えている絵画の二つを掛け合わせることで非常に深みのある作品が生まれるのですが、それと同時に絵画の世界をアップデートするような挑戦的な姿勢を持っている点も魅力です。

ミハイル・グリン《Now you see me》原画価格(参考):75万円

版画1万5千円(税抜)

アマドール・セビリア

彼は絵具だけではなく、雑誌の切り抜きなどをくっつけてイメージをつくり上げていくコラージュと呼ばれる手法を使います。スチームパンクというSFジャンルの作風を持つ彼ですが、どこか未来の世界を暗示したり、「あなたは未来をどう考えるか」と鑑賞する人に投げかけるところがあり、思考を促している不思議な魅力がある作品です。

アマドール・セビリア《The arrival》原画価格(参考):24万円

版画1万5千円(税抜)

版画-複数のひとが楽しめるアート

版画の歴史と種類

版画とはもともと紙に書かれた文字等をコピー(複製)するために発明された技術の一つ。
版と呼ばれる大元のベースをつくり、そこにインクを塗り、紙などに転写していきます。
中国では、古い物だと、1000年も前の版画が存在するほど人類には馴染み深く、日本でも江戸時代には浮世絵という名前の版画が流行していました。

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版画にはいくつか種類があり、版の構造によって以下のように分類されます。
① 凸版画…..絵や文字にしたい部分を出っ張ったらせるタイプ。特に木を使ったものを木版画と呼び、浮世絵は木版画にあたります。
② 凹版画…..絵や文字にしたい部分を凹ませるタイプ。銅版画など中世の西洋美術では良く使用されました。
③ 平板画…..凹凸のない石や金属の面に絵を描き、水と油の反発作用を利用し、印刷するタイプです。リトグラフとも呼ばれ、現在ではオフセット印刷としても応用されている技術です。
④ 孔版画…..版となるものの面に小さい穴をたくさんつくるタイプの版画。大量生産がしやすく、20世期には商用目的で使用されました。シルクスクリーンとも呼ばれます。参考:武蔵野美術大学HP

版画技術の商用化とエディションについて

近現代に入ると、版画は複製品という商業的な意味を帯びるようになります。
例えば、ダ・ヴィンチの「モナリザ」。
一点しか存在しないモナリザを大量に作成することで誰もが、手軽にダ・ヴィンチの名作を自宅に飾ることが出来るのです。

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しかしアートの大事な要素は希少性。
大量生産を主旨にする版画とはズレてしまいますが、アートの世界では「エディション」と呼ばれる生産制限を与えることで版画にも希少性を生むことが可能なのです。「エディション数は20」とある場合、「この作品は、この世に20点しかありませんよ」と保証する意味合いがあるのです。
エディション付きの作品にはエディションナンバーと呼ばれる番号が割り振られ、アーティストによる直筆のサインが付与されることもあります。
逆にエディションがない版画をオープンエディションと呼んで区別します。

版画はまだまだアップデートされている

先ほど紹介した4つの方法の他にジークレープリントと呼ばれる方法があります。
元になるデータを作成し、インクジェットで、つまり機械を使って印刷するジークレーは近年になって生まれた新しい版画のタイプです。より高いレベルの再現性を目指せることが特徴です。

DNPの技術革新

今回使用した版画の技術は、大日本印刷(以下、DNP)が長年に渡って培ってきた印刷ノウハウを集約させた”プリモアート”(高精彩プリント、詳細は下記)を採用しました。

一般的な印刷ではシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色を使用した「4色印刷」を用います。4色の配合バランスによって印刷物の色味を表現していましたが、DNPでは10色のインキを使用し、表現の幅をより広く持つことが可能なのです。

現代アートでは複雑な配色、ストロークやタッチを作品が持つことにより、従来の印刷では細かい部分には手が及びませんでした。今回は10色インキの印刷機械、さらに原画の撮影には1億画素を超えるカメラを用います。版画の魅力の一つは、イメージ(図)をとことん楽しめる、という点。
 だからこそ色彩の表現、アーティストの筆の痕跡を忠実に再現する必要があるのです。 
Shinzo Okuokahttps://www.tricera.net/
1992年東京都出身。大学でインド哲学を学んだ後出版社に勤務し、アート雑誌と神社専門誌の副編集長として雑誌及び書籍の企画・編集に携わる。2019年にスタートアップ企業である株式会社TRiCERAに参加、日本初の現代アート専門の越境ECの開発及びアーティストのマネジメント、自社オウンドメディアの立ち上げを担当する。特技は速筆で、雑誌時代には1ヶ月で約150ページを1人で取材・執筆した。

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 私たちは、より洗練された未来を形作っています。 私たちミレニアルズは 1988年生まれの私を含めて まるで「FRIENDS」のフィービーとレイチェルの ハイブリッドのようなものです どのようにして?私たちは、フリーマーケットで買った感傷的な愛着のあるアンティークが好きなPhoebeのように、独自性と信頼性を切望しています。しかし、Pottery Barnの新品のアンティーク調の家具を選ぶレイチェルのように、人気と安全性も求めています。 私たちのハイブリッドなライフスタイルを見てみましょう。私たちはファッションのセンスが抜群で、古着屋で買ったジャケットやグッチのバッグの着こなし方を熟知しています。私たちはアナログとデジタルの技術に精通しており、スマートフォン、YouTube、ジャスティン・ビーバーがどのように私たちの生活を形成してきたかを目の当たりにしてきました。旅行にも熱心で、SNSでは何百万人もの人が撮った写真を投稿して自己ブランディングをしています。プライドパレードに参加したり、グレタ・トゥンバーグと一緒に行進したりと、人権や環境問題のネガティブな継承に取り組んでいます。そして、そう、私たちは皮肉が好きなのです。それでも、私たちは、比較的、素晴らしいことをしていませんか?私たちは確かに新しい時代を形作る洗練された心を持っています。  オーガニックを選びますか?ウォールアートも選びましょう。 私は、アートを買うことは、あなたの食料品をどこで買うかを選ぶことと何ら異なるべきではないと信じています。私たちの世代は、前例よりも私たちが食べるものを気にしています。私たちは、有機野菜や人工香料の入っていない食品を買うためにホールフーズマーケットに行きます。または週末のファーマーズマーケットで、私たちは生産者から直接新鮮な食品を購入します。お金はかかるかもしれませんが、私たちは自分自身の健康だけでなく、地元の生産者の持続可能性を促進していることを知っています。美味しい食べ物は、私たちの日常生活を豊かにしてくれます。 では、アートはどうでしょうか?フリーマーケットでは、地元のアーティストが素晴らしい絵画や手工芸品を売っているのを目にします。なぜでしょうか?私たちは、ブランド名のついた工場で作られた複製品に同じ金額のお金を使う方がいいからです。自分たちを「教養人」と呼ぶために、私たちは美術館にお金を払って、より古い世代が確立した芸術を見ることにしています。それは残念なことで、自分たちの好みのものはあまり見ないので、「自分は芸術を理解していない」と自分に言い聞かせているのです。さらに悪いことに、気に入ったものがあっても、家に置くことができない。さらに悪いことに、気に入ったものがあっても、それを家に置く余裕はないし、気に入ったものがあっても、家に置いておく余裕もない。真実は、私たちは私たちの時代の芸術を理解しているということです。それはInstagramやPinterestだけでなく、私たちの壁に私たちの多様な味をマニフェストするためにいまいましい時間です。 あなたの地元のファーマーズマーケットであるTRiCERAで食料品を買いましょう。 TRiCERAのようなオンラインアートマーケットのプラットフォームは、あなたの地元のマーケットです。アーティストが直接アートを持ち寄り、キュレーターが品質が保証されたものをセレクトする場所です。Pheobe Buffayのオリジナル作品をお手頃な価格で手に入れることができるとしたら?お気に入りの作品を毎日壁に飾って鑑賞することができます。ファクトリーアートでは味わえない筆致と繊細なディテールに、あなたはエネルギーを得ることができます。アーティストを支えるだけでなく、年々豊かになっていくとしたら?現代のアート市場は、アメリカの株式市場よりも有望であることが証明されています。あなたは文字通り見せびらかすことができるクールな投資をしています。あなたがTRiCERAでサポートしたアートやアーティストは、数年後にはオークションや美術館で見つかるかもしれません。ほら、あなたはトレンドを形成している人なのです。これが、私たちミレニアル世代とX世代の人々が、現代の美術館を再構築する方法なのです。 アートコレクターであることが意味をなす5つの例 これはフィクションです。名前、キャラクター、場所...は完全に偶然のものです。] Tracy - 28歳 - スムージーとヨガと猫が大好き。彼女のアパートは普段は散らかっているが、出会い系アプリでの自撮りやビデオチャットのためのコーナーを用意している。彼女はちょっと前衛的で、一生懸命遊ぶのが好き。 AIKA TAKAHATA, IN THE END, 32cm × 41cm https://www.tricera.net/painting/id81003010004 Dave - 35歳 - 一人目の甥っ子に甘いところがあり、二人目を妊娠中の妹エイミーのことを気にかけている。子どもの脳の発達に役立つと信じて、子ども部屋にアートをプレゼントしている。 YAMAKAWA...

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渡辺おさむ個展「お菓子の美術館」 童話「ヘンゼルとグレーテル」を読んだことがありますか? ストーリーや登場人物を考える前に、私たちは自動的にジンジャーブレッドやお菓子でできた甘いクッキーハウスを思い浮かべてしまいます。その家に住んでみたいと思ったことはありませんか?何が幸せなのかを定義するのは難しいですが、簡単に言うと、子供の頃にお菓子が幸せを運んできてくれたのではないでしょうか。 現代美術家の渡辺おさむが、お菓子の形をしたアートからこの幸せを届けます。7月31日から8月14日まで、東京の中心地である新宿の小田急百貨店で個展「Museum of Sweets」を開催します。 渡辺おさむさんはパティシエの母に育てられ、その背景もあって、子供の頃の記憶からお菓子を幸せと連想するようになりました。彼の作品を一目見てしまうと、そのリアルな見た目からアート作品と本格的なデザートを混同してしまうかもしれません。リアルな見た目のクリームの秘密は樹脂。その工程で、彼はパイピングバッグを使ってレジンをクリームのように見せています。動物や魚、美術史に登場する歴史的な彫像や絵画など、フェイククリームを使って様々な形を作る。今回の展示では、ロダンの「真珠の耳飾りをつけた少女」や「考える人」などのオマージュ作品も展示されていました。彼の作品の面白いところは、お菓子の装飾からくる軽やかで明るい雰囲気と、美術史からくる重苦しい雰囲気のギャップ。この陽気なコントラストが、私たちを苦笑させる。 「お菓子の美術館」展では、作品がいくつかのセクションに分かれて展示されていました。入口には動物や長い宴席などの大作から、絵画のような平面的な作品、立体的な作品などが並んでいた。廊下を進むと、西洋美術史だけでなく、浮世絵をはじめとする日本美術史へのオマージュ作品のコーナーにも出会うことができます。チョコレートやキャンディー、ポップコーンの形をした巨大なスケールの日本画オマージュ作品もお出迎え。そして、海をテーマにしたコーナーへと続き、壁には海の生き物がいっぱい飾られている。渡辺がユーモアを交えて作品に込めているように、魚たちと一緒に鯛焼きも登場していた。また、展示作品だけではなく、フォトゾーンにも作品が展示されています。観客に配慮したキュレーションがなされているようだ。 美術史家の高階秀爾氏によると、渡辺は現代アートの新ジャンル「フェイクスイーツアート」を生み出し、「スイーツの王様」と評している。渡辺の作品は、人間の感覚についての日本の哲学と結びついていると指摘する。日本の古い哲学には「風呂の湯の温度を手で見る」という言葉があり "舌で味を見る" のような日本の文化もあります。伝統的な茶道と会席料理、日本の伝統的な晩餐会 コースは、この理念を反映したものとして知られています。高階は渡辺の評価を の作品は、これらと密接に平行している。を見ることができると言いたいのかもしれません。彼の作品から、私たちの目で幸せを感じてください。 渡辺おさむさんがお届けする作品 日本の現代アートシーンに独特の痕跡を残しながら、幸せを感じることは国際的にも と絶賛されています。中国、トルコ、香港など海外でも展覧会を開催しています。香港、インドネシア。同時に、彼の作品は常設の美術館に収蔵されています。大原美術館収蔵、清須市春日美術館、高崎 岡崎の世界こども美術館。評判にもかかわらず 東京の百貨店で個展「お菓子の美術館」を開催。あまり馴染みのない人でもアクセスしやすい場所に 現代美術と展覧会自体も観客の目線でキュレーションされています。 友好的な方法。 今回の展覧会から、渡辺おさむが観客にメッセージを残す 「クッキーやお菓子にまつわる幸せな思い出は誰にでもあると思います。私の作品を見た人が、幸せな思い出や気持ちになってくれればいいなと思います。そんなお菓子にまつわる楽しい記憶を呼び覚ますような作品を作り続けられる作家でありたいと思います。皆さんとの楽しい思い出の一つになりますように」。  「お菓子の博物館」展の詳細については、以下のリンクを参照してください: http://www.odakyu-dept.co.jp/shinjuku/special/sweets/index.html 記事を書いた人:Jeongeun Jo韓国出身、日本在住。東京藝術大学大学院美術研究科を卒業したTRiCERAのメンバーの一人。アーティストとしても活動しています。

寺床まり子|記憶の景色に魅せられて

絵を描くことは寺床まり子にとってライフワークであり、過去現在そして未来へと絶え間なく続く営みだ。幼少期から絵画に親しみ、今日までその道から視線を外さずに今日の立ち位置まで歩んできた。三重県に生まれ、名古屋造形短期大学で洋画を専攻。「多くの素晴らしい画家や先生に出会う過程で、その影響が自分を作家として育ててくれた」と語る。 寺床の洗練された抽象画は、日本のみならず世界の美術界でも高い評価を得ている。自由美術協会に所属しつつ、これまでに埼玉県立近代美術館、東京のギャラリーや、ソウル・Kepcoアートセンターなどで個展を開催し、2022年11月にはニューヨークのArtifactでの個展開催も決定している。また、グループ展参加も多数、米国での発表にアジアのアートフェア参加と精力的な活動を繰り広げる。   作品のテーマを「記憶の色」と説明するように、彼女の絵画は、観る者に人生の心温まる瞬間を思い起こさせる。水、山、空、植物などの自然の色や街の色を、美しい色彩の重なりを巧みに用いて表現していく。それは彼女の個人的な記憶でありながらも、鑑賞者をも、美しいデジャブのような「記憶の風景」に誘い込み魅了する。 アーティスト詳細はこちらから

Lazaro Hurtado – ねじれよう! – 私たちの生活のなぞなぞ

人気が欲しいなら芸術と政治や宗教を一緒にするな」と言う人がいますが、それはナンセンスです。芸術は常に権力者、つまりパトロンのために、そしてパトロンによって利用され、育まれてきたものです。その支持や認知がなければ、芸術作品はそれだけで名声を確立することはできない。アーティストが自分のポリシーや好みを自由に表現することで、好意的に受けられる恩恵を受けることができるようになったのは、歴史的に見ても比較的最近のことです。 今日では、この非常に喚起的な品質のために、現代美術は表現の自由のアイデアで祝われています。実際、私は、アルゼンチンからこのようなアーティストを見つけ、支援するために、自由とインターネットのこの幸運な時代に感謝しています。ラザロ・フルタドの絵画は、理解者には心を開き、カタルシスを与えてくれる。作品とそのタイトル、それらは謎と答えのように連動している。彼のシュールレアリスティックな想像力と芸術的な実現のスキルで、アクリルと段ボールのシンプルなマチエールは、私たちに関係するのに十分以上のものです。 "観客は、作品の内的な性質を解読し、解釈することで、作品を外界に接触させ、創造的な行為に貢献します。" - Marcel Duchamp 皮肉とは、通常は言葉で表現しますが、芸術的な形でもあり、ドライなユーモアと現実をひねり出した表現方法です。皮肉の達人である南米の友人たちは、"私たちは堕落した社会のおかげで十分に練習してきたから、多少の笑いで一日を乗り切ることができるんだ "と言っていました。ラザロ・フルタドの人文主義的で哲学的な絵は濃密で、パンチがあり、まるで美味しいマティーニのようだ。ペンは剣よりも強し」と言われますが、私は付け加えなければなりません。Hurtadoは、人間性の混沌とした自己破壊的な性質を表現しているが、それを受け入れている。 "真の知恵は、人生や自分自身、そして周りの世界を理解していないことに気付いた時に、私たち一人一人に現れる。" - Socrates このアーティストが好きな方は、他にも好きなアーティストがいるかもしれません。... SEGUTOART ALL YOU NEED I$ LOVE by SEGUTOART55 x 45 cm Endika Basaguren The birth of Venus by Endika...

ベッドサイドにもアートを-注目したい立体作品たち-

家のどこにアートを置くか、それはもちろんひとの自由だが、例えばベッドサイドに置いてみるのはどうだろうか。サイドボードの住人といえば時計やライト、メガネや水、もしくは読みかけの本が多いかもしれないが、その寝る時そして起きる時に目に付く場所に作品を置いてみるのも生活の刺激になりはしないだろうか。おはようからおやすみまで、1日をアートではじめ、アートで閉めてみる生活ははいかがだろう? Atsushi Kaneoya 作家の詳細はこちらから 日暮勇一 / Yuichi Higure 作家の詳細はこちらから 南村遊/Yu Namura 作家の詳細はこちらから セリア・デブラ / Celia Debras 作家の詳細はこちらから 小倉真 / Shin Ogura 作家の詳細はこちらから 山本恵海 / Megumi Yamamoto 作家の詳細はこちらから Saeka Komatsu 作家の詳細はこちらから

Feature Post

毒と浄化の物語

アートで恐怖の館?ハロウィン編

もしもハロウィンのお祭り騒ぎが大好きならば、今年はコロナウイルスのおかげで、例年のようなパーティーが出来なくてガッカリしていることであろう。仮装を披露する相手も少ないし、「マスク」を着けるのはもう日常の風景となってしまった。そこでTRiCERAが提案するのは、あなたの予算とパーティー精神を自宅の装飾に当ててみてはいかが? いつものハロウィンの家の装飾に加えて、あなたはアートを一つ二つ追加して気分を盛り上げてみる。季節の移ろいと共にインテリアを衣替えするのは素晴らしい日本らしい美意識。そこにハロウィンも加えて、来る年々のために特別な装飾を。あなたと家を訪ねたゲストに背筋に寒気の走るような、怖〜いお気に入りアート作品を探してみよう。 Jure Kralj Help me please! by Jure Kralj100 x 70 cm  Abduction by Jure Kralj120 x 150 cm MIchele Pau Villain by MIchele Pau24 x 21 cm  Yumimi Little Cho Fear...

デジタルアート専門のアートフェアがフランスで開催

デジタルアート並びに現代アート専門のアートフェア「Contemporary and Digital Art Fair (以下、CADAF) 」は、この度新型コロナウイルスの影響を鑑み、今年の開催をオンラインに切り替えることを発表した。 2019年にスタートした新興フェアであるCADAFはデジタルアートおよび現代アートに特化した唯一のカラーを備えたアートフェア。前回はマイアミとニューヨークで開催されたが、今年は新型コロナウイルスに影響によってオフライン開催を断念、その代わりに2020年6月11日から13日の会期で、パリを拠点にオンライン開催を実施する。 デジタルアートと言えば、明らかにインターネットの成長と伴に開拓されてきたアートの方法あるいは媒体の一つだが、最近ではルーメン賞などの国際賞の登場などその地歩を固めつつある。イニシャルコストの低さやブロックチェーンなど最新技術との相性の良さもアドバンスの一つだろう。 今回、CADAF サイドは約50のアーティスト並びに15のギャラリーの参加を公表しているものの詳細は明らかにしていない。会場となるサイトはホワイトキューブを意識したバーチャルブースとなり、また来場者は無料で入場が可能だと言う。最高責任者のElena Zavelev氏は「デジタルアートの作家の発表のためのプラットフォームはまだ整っていない」と語るが、現況も併せ、同ジャンルの台頭は加速するだろうか。 参照元:https://cadaf.art/

スカルにみる現代の「死」

 ”メメント・モリ”。ラテン語で「死を思え」「自分が死ぬということを忘れるな」を意味する警句である。  時勢によってあらゆる解釈がなされてきたものの、我々人間に多くの示唆を与えてきた。そのメッセージはテキストだけでなく、時にはペインティングといった芸術の世界で表現された。  その際、主役となったモチーフは直接的に死を想起させるスカルである。宗教画や歴史画に比べ、地位の低かった静物画はキリスト教的エッセンスを組みこむことで格を高めた。所謂、ヴァニタスである。それから、数百年経過した現在、現存のアーティストの単作品で最高額となるダミアン・ハーストによる立体《神の愛のために》も主題がメメント・モリである。当作品にもスカルは選ばれている。  さて、死を彷彿とさせるための最上のモチーフは、”メメント・モリ”を忘れさった現代人に新たな示唆を与えているのか。本記事ではスカルを扱う作家を数名紹介しよう。 八田大輔/Daisuke Yatsuda 作家の詳細はこちらから Yutaokuda 作家の詳細はこちらから 鈴木潤/Jun Suzuki 作家の詳細はこちらから

工芸と装飾の文脈は絵画に何をもたらすか?京森康平インタビュー。

「僕の目標は時代を超えること。歴史を超えて残ってきた、人類が築いてきた装飾文化を解釈し、アップデートして絵画に変換することで、誰もが『wow!』と言ってくれる作品を創っていきたい」と語る京森康平は「装飾」を手掛かりに、藍染など日本工芸の文脈から制作するアーティスト。今回はその考えと制作について話を聞いた。 アーティストの詳細はこちらから 京森さんは装飾性をコンテキストから絵画を制作していますね。まずはその辺りから伺ってもいいですか。-私は現代装飾家という肩書きで活動していますが、歴史上に数ある装飾文化を自分なりに解釈し、アップデートすることを念頭に置いています。だから、その文脈で見れば、私の作品は絵画という形で、国や地域にかかわらず、装飾文化を新しいフォーマットで紹介しているものかもしれません。現代アート、特にコンセプチュアルな作品は、ある意味で言葉が重要です。だけど私は、少なくとも自分の作品に関していえば、目で見た時、言葉に頼らずとも感動できる仕事にしたいとは思っています。 作品の詳細はこちらから 京森さんは、一方でグラフィックデザインや服飾の仕事に携わっておられましたね。その点は、作品に影響していますか?-影響しているし、大事な点でもありますね。色の組み合わせにおいてはヨーロッパで服飾を学んできたことが生かされていると思います。また僕はデジタルで制作するという事もあって、いかに平面絵画の枠にとどまらないかを大切にしていて、マテリアルや素材の選定、デジタルとアナログの融合など複数の技法や素材を組み合わせることで、作品の強度を高めたいと考えています。 また、日本のグラフィックデザインは浮世絵にルーツがあって、版画の技法や分業で制作するスタイルについては意識して作品に取り込んでいます。 作品の詳細はこちらから 制作の流れについて伺ってもいいですか?-まずはスケッチ、それからデジタルでシュミレーションします。素材をつなぎ合わせたりして、偶然的に生まれて来る想定外の要素は重要ですね。それからCGで作品を描き、マテリアルに応じたプリント技法で出力し、染色したり岩絵の具やU Vレジンで立体的に加工するというのが、大まかな流れです。 作品にはいくつかシリーズがあるようですが、今現在、特に重要なものはありますか?-今は大体5つくらいのシリーズがあって、例えば『A-UN』と言うシリーズは、民族間の差別や偏見を超えることへの願いをメッセージとして込めています。もう一つ重要なのは、「JAPAN BLUE」という、藍染を使ったシリーズ。話は少し飛びますが、僕は社会不適合とか、全部個性だと思っていて。多様性な社会とは、そもそも、そうした既成の枠組みに合わない性質を取り入れたものだと思うし。だから、このシリーズでは不完全性の肯定がテーマにあって、自分では非常に日本人的だと思っていますね。 作品の詳細はこちらから 「視覚的な感動」が言葉と時代を超える力になる、ということですか?-現代アートという世界は、今までずっとコンセプチュアル・アートという、コンセプトや言葉を重視する流れが強い。しかも、欧米中心の。それを日本人の僕が、しかもグラフィックデザインや服飾をバックグラウンドにしている僕が出来ることを探っていきたいと思います。世界のどこにいるか、どういう仕事か、どういう民族かなどは関係なく、誰が見ても「Wow!」と言って貰える作品をつくることが時代を超えることだと思っています。 今後の展望があれば教えてください。-今後の展望としては、日本の伝統工芸の文脈を、装飾という観点からアートに活かしたいなと考えています。具体的には、有田焼や徳島の藍染めなど歴史と伝統が育んできた技術を日本の強みと捉え、自らが描く装飾的な絵画と融合させる。それによって作品/モノとしての価値、強度、エネルギーをより高められるのではないかと考えています。また、それぞれの地域と共創していくことで日本の未来に残せる技術や伝統を守り、さらに進化した伝統が継承されていくことで時代を超えて次の未来に繋がれれば良いなと考えています。 京森康平の作品はこちらから

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